胎児の栄養、胎児の教育

出産

自分の専門外の医学知識は乏しい。

特に研修医の時に選択していない科はとりわけ知識不足。

逆に専門外でも研修医のとき選択した科目は研修医を終えて10年経過しても意外に知識は残っており、その該当する科であれば初療(救急搬送されて最初に対応に当たること)時の対応に苦手意識はない。

研修医のときスタッフが手薄な夜間当直をして、必死に参考書を見ながら初療対応したのが生きた知識として残っているのだろう。

しかしそれ以外の科の知識は、国家試験を受かるための知識であり、現場で汗かいて必死になって覚えた知識ではないため、覚えている内容すらも本当に医療現場で当てはめて良いのか不安になる。

そのそれ以外の科に含まれているのが、産科、婦人科、小児科、いわゆる周産期だ。

なので、妊娠した妻に対して医者である知識を活かしたアドバイスは全くない。

患者にいつも注意する「ネットの情報を鵜呑みににするな」というのをあやうく自分もやってしまいそうになる。

医者でもネットで知識を得ようとするのだから患者がネット情報に踊らされるのも全く無理からぬことなのだ、と今になって思い知らされる。

その信じて良いのかわからないネット情報は「母体が胎児の間に魚を食べた群 vs あまり食べなかった群 では食べた群のほうが優位にIQが高くなったという情報だ。

もちろん反対の結果になった論文もある。

ただyoutubeとかの動画でなんだか権威のありそうなおじさんが「魚をたべない方は知能が低くなるよ」なんていうものだから奥さんに「魚を食べるんだ!」と言ってしまっている自分がいる。

ただ奥さんの実家があまり魚をたべないらしく、里帰りしても全然食べてくれなていない。

義母の一番嫌いな家事が炊事らしく、殆ど外食とのこと。

内容もラーメン、焼肉、中華などいかにも栄養が偏りそうなものばかりだ。

里帰りした妻の面倒を見てもらって文句など言えないが、なんとか健康食にしてもらいたいものだ。

胎教のために朝一クラシックを流すことを一時期チャレンジしたが、クラシック好きな私と違って妻はあまり乗り気でなく、3日と継続できなかった。

かくいう私も、幼児教育の重要性を叫ばれて久しいが、こんどは胎教まであーだこーだしないとだめなんて言われるとなんだか息が詰まってしまうのは本音としてある。

なので、もうほとんど胎児教育は母体の栄養、音楽など含めて諦めに近い。

妻は良くも悪くもそういった部分に神経質な印象は受けない。

なので胎児もきっと奔放なあっけらかんとした子供に育ってくれるだろう、とプラスに捉えている。

他のおうちはどうしているのだろうか。

胎教や胎児の栄養について考えていたのだろうか。

周囲に近い年齢のパパ、ママはおらず、雑談する相手がいないためやはりネット情報頼りだ。

ふと考えると、ママ友とはよく聞く単語だが、パパ友ってない気がする。

パパたちだって相談したり、愚痴のわかる相手が欲しかったりするのに。

仕事で忙しいからなのだろうか。

生で先輩パパたちの話を聞ける環境を探すか、もしくは作り出す必要があるようだ。

今の賃貸マンションを仲介してくれた不動産の営業マンは最近お子さんが生まれパパとなり、偶然プライベートの連絡先を交換する機会を得た。

子供が産まれ、また最近独立したようで、めちゃくちゃ忙しいようだが、4月に食事に行く約束をした。

まず手始めにここから輪を広げて、パパ友の輪なるものを立ち上げてもみようかな。

30代後半の医師、専門は脳神経外科。医局の出世レースから早々に弾き出され、田舎の病院でシコシコ診療をこなしていた。つい最近結婚して、ほぼ同時期に妻の妊娠が発覚した。毎日同じような診療をこなすことしか能がない医師が、ついに子育てという超一大事業に立ち向かうことになった。スーパードクターとは程遠い平凡な医師が幸せ家族計画を立ち上げてさまざまなことに挑戦している奮闘記ブログ。

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