ふと子供の教育に対する指針について考えることがある。
あまり医者同士でこどもの話をすることがないが、その中でも時折話を聞くのは以下の3つである。
- お受験どうするか。
- 環境の良い学区のために住居を変更するか。
- こどもを医者にさせたいか
この内容を自分だけで決められることはほとんどないそうだ。
夫もしくは妻、それぞれのご家庭のご両親、そして子供の意見や能力など多方面の状況を鑑みて教育方針について決まっているようだ。
私の周りの男性医師は周囲に合わせていく穏やかな性格の人間が多く、おおかた妻の方針に併せている印象だ。
みてると妻が女医だと大概上の3つに関しては強い関心があり、教育熱心だ。
一方私の場合は良くも悪しくも大まかな教育方針は私に委ねられることが予想される。
ただ上の3つは基本的にお勉強についてであり、教育の中なかのほんの一部でしかない。
そもそも勉強して良い大学行って良い企業に就職して安泰だった社会は、こどもが成人した頃には昔話のネタになっているかもしれない。
ここ数年の社会の変化は凄まじい。
ならばこどもに何を教えることができるのか、どのような環境に身を置いてあげるべきなのか。
それが私なりの教育指針が引き出せるかどうかが課題だと感じる。
そのなかで私の人生経験や数々の良書から得た知識を活かしてまとめたもの、以下が私の大まかな教育指針だ。
- 早寝早起きの徹底(自律神経の安定)
- こどもを常に観察し、なにが得意能力なのか常に模索する(勉強ができるという能力だけでは人生のアドバンテージにはならない)
- こどもがトライしようとしていることを一切否定せず(ただし迷惑行為、違法行為以外)失敗しても一切の責任を親が取ると覚悟を見せる(大人ができる必要最低限にして最大限のサポート)
- 他人との比較、周囲との同調圧力を変に気負わない。(他人と比べてばかりな人間や、周囲を窺いつつ、常に同じ行動を取ろうとする人間は視野と思慮がとにかく狭くなりがち)
- 内発的に自分が幸せを感じられるようになること。(自分の幸せを他人に決めさせない、他人が幸せかどうかは本人達しかわからない)
これらはhow to 教育本で得た知識というより名のある哲学書、人文書から得た知識の結果だ。
哲学を志す人間に比べたら、ほんの一部しか読了できていないだろう。
しかし少ないながらも、その得られた知見から子育ての重要な鍵となりそうな発想を得た。
その結論の屋台骨となった良書に関してはまた次回以降に記載したい。
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