先日初めてファミリーキャンプに行った。赤ん坊を連れて。
ただし我々夫婦はキャンプ素人だ。
いきなり素人が赤ん坊をつれて宿泊するのはハードルが高い。
まずはデイキャンプ行こうとなった。
キャンプギア購入
もともとアウトドア系の趣味を持つ私はキャンプに興味津々だった。
だが昨今のキャンプブームを見て、自然を楽しむのに人がうじゃうじゃいても気持ちが落ち着かないと思い避けていた。
すでに元々趣味であった釣りにもブームが到来して、釣り場に人が多く訪れるようになり辟易していたところだった。
ブームは去った直後がやりどきだ。
ブームによってたくさんの資本が介入し、いろんな道具が洗練されていく。
しかしブームの影響で入手困難やプレ値がついてしまっていた。
なのでブームが去るまで待つことにした。
そして最近キャンプブームの終了についての記事やブログをよく目にするようになった。
コロナが落ち着き、キャンプするのではなく普通の旅行に切り替えた人が多いのではないか、というのが記事の結論だった。
今が始めどきだと思った。
キャンプに対する興味はあったのでよくキャンプ系youtuberの動画を見ていた。
それを見た妻がキャンプ行こうよ!と言ってくれたので必要なキャンプギアを一気に買い込んだ。
二人分なので一気に20万くらい使った。
今もちょこちょこ買い足しているので40万くらい使ったことになるだろう。
もともと冷蔵庫を買い替える予定でお金をためていたが、一気に使い果たしてしまった。
都会に住んで便利になれた人間が自然の中で過ごすにはたくさんのギアで自分を装備することが必要なことに気づいた。
まずいきなり「キャンプはめちゃくちゃお金がかかる」という洗礼を浴びたが、ようやくこれで前から興味があったキャンプに出ることができる。
しかし私の環境も変わった。
今は赤さん(娘)がいる。
赤さんは生存能力に乏しく、そのため生まれた時から大変可愛い見た目で我々大人に庇護を受けるよう、そして我々も庇護するように本能にプログラミングされている。
そんな生存能力の乏しさを可愛さという武器だけで乗り切ろうとする生き物を自然の中に連れてって良いのか。
ただ自然に触れている赤さんをどうしても見たくて、そして妻も賛成しれているのでまずはデイキャンプに向かった。
キャンプ場到着
フリーサイト(適当にテントやタープを設営できる区画)だったが、平日のため我々しかいなかったため、管理人も車乗り入れ可能と言われた。
素人はとにかく準備に戸惑うので車の乗り入れは助かった。
以下今回の目標
1:テント設営
2:焚き火
3:料理をする
デイキャンプのため11時から15時までだったが、準備片付けを考えると全く余裕がないと思っていた。
時間や準備など何度も脳内シミュレーションをしていたが、正直上記3つやったら全然ゆっくりできるとは思えなかった。
そしてそれは予想通りになった。
いきなり蚊の猛攻
かなり冷え込んだ季節にはなったが、蚊の最後の猛攻をいきなり受ける形になった。
虫対策は購入していたのに、持参をするのを忘れていた。
ここで持参を忘れた私に対する「イラっ」を感じた。
せっかくキャンプ系youtuberがおすすめしていたぶっとい蚊取り線香みたいなやつ買ってたのに。
面目ないと思いながらも、人のせいにするな、とも思いややこちらもイラッとした。
ただ虫対策は重要であることを思い知った。
椅子や机すら組み立てできない妻
女性陣からは非難されること承知で言おう。
女性は分解されたものを組み立てる能力が低く、そもそも非力すぎて組み立てられない。
男性と女性の脳の違いで立体空間把握能力に差がある。
女性の方が縦列駐車など駐車が苦手とよく言われるが、それは立体空間を把握するのが苦手だからなのだ。
そして男性はプラモデルやミニ四駆など組み立て系の遊びが好きで訓練されているからという違いもあるのだろう。
にしても簡易的な椅子すら建てられない妻の不器用さには呆れた。
結局、一人で二人分の机や椅子を用意せねばならず、慣れてないのにより時間がかかることに気づく。
ソロキャンプより人手があると思っていたが、むしろ2人分を1人でこなさなければならないため足手纏いと感じた。
テントまで立てていると、デイキャンプの規定時間を超えてしまう。
テントの設営は諦めた。
だんだんイライラする夫婦
ひとつひとつのギアをあーでもないこーでもないと私が組み立てていると、椅子すらも組み立てられないくせに、それ間違っているんじゃない?あってるんじゃない?と妻はいちいち口出ししてきた。
おそらく妻としては手を出せない代わりに、口で助けようとしているのだろうが、逆にやかましいと感じる。
だんだんイライラして、わかったからほっとけ!と黙ってもらった。
妻の顔もみるみるうちに怒り顔になり、赤さんをつれて車にもどってしまった。
私も妻も感情的になりやすいタイプではあるので、キャンプですこし気まずい雰囲気になるのは想定内だ。
しかしいない方が早く準備が進むのでかえってありがたいくらいだった。
焚き火完成
ようやく焚き火台の設置を完了し、いざ焚き火。
焚き火に関しては自分が素人であることを重々承知していたため、着火剤+ガスバーナーというこれでもかと文明の力に頼った方法で着火した。
あっという間に薪に火がつき、パチパチと心地よい音を奏でた。
もともと用意していたバーベキュー用の鉄串に食材を刺して、焚き火台に乗せて火を通した。
腹を空かせた妻が気づいたら車から降りて、先ほどよりも明らかに焚き火台に近い位置に椅子を寄せてこちらを無視しながら座っていた。
ここら辺が和解のしどころだろうと思い、妻に串の管理をするよう促すと、ふてくされながらも飯にありつくために集中して串を焼いていた。
食事開始
初心者のくせにできる能力以上のことをやろうとする。
メスティンを使った、炊飯だ。
米を蒸らして、メスティンで決まった分量の水を入れて炊く。
簡単なようで難しい。
案の定めちゃくちゃアルデンテな米が炊き上がった。
お世辞にも美味しくなさそう。
カレーをあっためて、さきほどの串を合わせて、いざ実食。
んー・・・・、まあこんなもんか、と手放しに喜べはしないものの、初めて作ったキャンプ飯に少し感動を覚えていた。
妻の方に目をやると、ふてくされた表情は影を潜めて、きらきらした目でカレーと串を眺めて食している。
やはり嬉しかったのだろう。
ニコニコしながら、「おいしいね!!」と微笑んでいた。
なんだかんだそんな妻を可愛いやつだなと思った。
帰り道
妻はおおむね良い感触をえたようで、また行こう!!と意気込んでいた。
私も自然のなかで黙々と作業するキャンプに達成感と居心地の良さを感じた。
早く技術を身につけたいと心から思おうようになり、キャンプのお勉強と道具集め(もはや集めることが目的になりそうだが)に精進しようと思った。
娘は赤ちゃんなりに、自然にたくさんの刺激を得たようで、その日の帰り道や帰宅後もよく寝ていた。
次回はいつになるのだろうか。
今回アウトドア用に新しい車を購入した。
ぜひまた披露できればと感じる。
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