【我が家の場合】「トカイナカ」暮らしって実際どう?住んでわかったメリット・デメリット

マイホーム計画

※上記画像はAIのトカイナカのイメージだそうですw

都心部は建物がひしめき合い、人や車の往来も激しく、周りのドクターが好む都会での子育てには以前から疑問を感じていた。漠然と「もっと自然の中で、ゆとりある子育てがしたいな」と思い始めた。でも、完全に田舎に移住して不便な生活になるのは都会に住み慣れた私たち夫婦には無理なようにも思えた。そんな時、出会ったのが「トカイナカ」という選択肢だった。

都市の利便性と田舎の自然を「いいとこ取り」できる夢のような場所――。実際に住んでみて、その期待を上回るメリットもあれば、想像していなかったデメリットにも直面した。

今回は、我が家が経験した「トカイナカ」暮らしのリアルな声をお届けする。「トカイナカ」への移住を考えている方はもちろん、新しいライフスタイルに興味がある方も、ぜひ参考にしてほしい。


「トカイナカ」って、どんなところ?私たちが住む場所の場合

「トカイナカ」に明確な定義はないけれど、私たちが暮らす場所はまさにその典型だと思う。

  • 都心まで電車で1時間弱。通勤圏内ぎりぎり、といった感じ。
  • 家の近くには大きな公園や川が流れ、少し足を伸ばせば里山も広がる。
  • 大型スーパーもドラッグストアも病院も、一通りは揃っている。
  • 週末の街は落ち着いていて、人混みに疲れることもない。かといって、過疎化が進んでいるわけでもない。

都会のギラギラした感じはなく、かといって閉鎖的な田舎でもない。「都会と田舎のいいとこどり」という言葉がぴったりな、なんとも心地よい場所だ。


【トカイナカ暮らしのメリット】バランスの取れた快適さに感動!

まず、トカイナカに住んでみて、「ああ、ここに来てよかったな」と心から感じたメリットから語らせてもらおう。

1. 住居費・物価の安さ:家計にゆとりが生まれて、心が軽くなった

これは本当に大きい。都心では信じられないくらい広い一戸建て(平屋)に住めるようになった。植栽が充実した庭があるのも、広々とした住まいのおかげだ。
スーパーの野菜や魚が都心より少し安くて新鮮。輸送費がかからない場所なのかガソリンが他の都心より安いことも予想外だった。

2. 都会へのアクセスの良さ:仕事も遊びも、我慢しなくていい!

「田舎暮らし」と聞くと、都心から遠く離れてしまうイメージがあるかもしれない。でもトカイナカは違う。私は週に何回か都心へ通勤しているが、ドアtoドアで1時間ちょっと。電車なら座ってゆっくり本を読めるくらいの時間だ。
週末は、都心のデパートで買い物したり、話題のレストランに行ったり、美術館巡りを楽しんだり…「都会の楽しみ」を諦める必要がないのは、本当にありがたい。いざという時に、専門性の高い病院にもすぐ行けるという安心感もある。

3. 豊かな自然が身近にある:子どもの笑顔が、何よりの宝物

都会にいた頃は、公園と言えば舗装された場所ばかり。でも、ここでは日常の中に豊かな自然がある。近所の公園は広々としていて、子供は泥だらけになって遊んでいる。夏には川遊び、秋にはどんぐり拾い…四季折々の自然を肌で感じられる環境は、子育て世代にとって最高のプレゼントだと思う。子供の生き生きとした顔を見ていると、ここに引っ越して本当に良かったと心から思う。

4. ほどよい便利さ:意外と何でも揃う!生活で困ることは少ない

引っ越す前は、「都会に比べて不便になるのでは?」と少し心配していた。でも、住んでみると、その心配は杞憂だったと気づいた。大きなスーパーも、ドラッグストアも、コンビニも、そして小児科や内科も、車で数分圏内にある。
選択肢は都会ほど多くないかもしれないけれど、日常生活で「あれがない、これがない」と困ることはほとんどない。むしろ、大型ショッピングモールのようにあれこれ誘惑が多い場所が近くにない分、無駄遣いが減った、という嬉しい誤算もあった。

5. 地域コミュニティの温かさ:この「ちょうど良い」距離感が最高!

私がトカイナカで暮らして特に気に入っているのが、地域の人々との関係性だ。都会にいた頃は、隣の部屋に誰が住んでいるかすら知らなかったけれど、ここでは朝の散歩で会う方と挨拶を交わし、顔見知りが増えていく。
子供が小さいこともあり、近所のおばあちゃんが声をかけてくれたり、地域のイベントで話が弾んだりすることも多い。かといって、田舎特有の「深入りしすぎ」ということもない。程よくお互いを気遣い、助け合える。都会の無関心さと、昔ながらの田舎の濃すぎる人間関係の、まさに「良いとこどり」の距離感なのだ。この心地よさは、住んでみて初めて実感できた大きなメリットだった。


【トカイナカ暮らしのデメリット】見落としがちな課題、正直なところ…

もちろん、良いことばかりではない。実際に住んでみて、「ここはちょっと…」と感じた点も正直に話しておこう。

1. 交通の不便さ:車なしの生活は、まず不可能だった

都心へのアクセスは良いとはいえ、やはりここは郊外。公共交通機関の本数が少ない。バスは1時間に1本あるかないか、なんてザラだ。
スーパーに行くにも、病院に行くにも、子供の送り迎えをするにも、とにかく車が必須だった。我が家は夫婦で一台ずつ車を所有することになり、維持費もかかる。妻は運転が苦手であり、かなりの練習を要した。そして今も行動範囲を広げるため練習中である。

2. 娯楽・文化施設の少なさ:たまには刺激が欲しくなる

映画館や美術館、大規模なライブハウス、おしゃれなバー…こういったものが、やはり近くには少ない。たまに「ああ、今日はふらっと映画でも観に行きたいな」「新しいお店を開拓したいな」と思っても、結局都心まで出る必要が出てくる。
休日の過ごし方が、どうしても自然の中での活動や、自宅でのんびり、といった選択肢に偏りがちになる。新しい刺激や多様な文化に触れる機会が減るのは、正直言って少し物足りなさを感じる部分だ。

3. 求人・仕事の選択肢の少なさ:転職活動は苦戦した…

病院ならばどこにでもあるだろうと思って、少し高を括っていた。また医師は勤務先、地域で給料がかわることはほとんどないので、収入面には困らないだろうと思っていた。しかしトカイナカは意外に医師の数が確保されているのか、私の専門とする脳外科の求人が当直のみ、脳ドックのみ、などかなり限定的だった。確かに脳外科はチームで動くため、一人いても大した力にならないため、個人的な求人は少ない。ただそれもある程度折り込み済みだったので、今はリハビリ科に転科して慢性期、生活期にフォーカスした医療を提供できる医師になるため専門医取得に向けて勉強中である。医師であれば転科してしまえばある程度どこでも働けるが、一般企業に勤めているとそうはいかないだろう。都心に比べて給料は下がる傾向にあることが予想されるため、頑張って都心に通勤し続けるか、給料低下を受け入れて近場の職場を探すか。仕事関係については一度熟考する必要があるだろう。

4. 医療機関の選択肢の少なさ:専門医は都心頼み…

一般的な子供の病気であれば、近所の小児科や内科で十分対応できる。でも、例えば皮膚科や眼科、アレルギー専門医など、専門性の高い病院は数が限られてくる。
私の娘が卵アレルギーで、初めて卵入りのお菓子を口にした時アナフィラキシーショックになった。もし再発して専門医、小児救急可能な施設で診察が必要になった際、搬送まで時間がかかることが心配である。この点が少し不安材料だと感じている。

5. 地域コミュニティの濃さ:プライバシーとのバランスに戸惑いも

メリットで「ちょうど良い距離感」と書いたけれど、これはあくまで私の感覚だ。都会育ちの人にとって、最初は少し戸惑うこともあるだろう。
ガチ田舎に比べて圧倒的に少ないとはいえ、ご近所さんが声をかけてくれたり、地域の行事に誘われたり…。都会の匿名性に慣れていると、「少しプライバシーに踏み込みすぎなのでは?」と感じる場面もあるだろう。もちろん、親切心から来るものではあるが、人によっては「濃すぎる」と感じる可能性もあるだろう。適度な距離感を保ちつつ、良好な関係を築くスキルが求められる。


「トカイナカ」暮らし、こんな人に本当にオススメしたい!

我が家の経験を踏まえると、「トカイナカ」暮らしは、特にこんな方に強くおすすめしたい。

  • 家賃や生活費を抑えて、家計にゆとりを持ちたい方
  • 自然豊かな環境で、子供をのびのびと育てたい子育て世代
  • 運転が好き、または車での移動に抵抗がない方
  • 都会の喧騒からは離れたいけれど、都会の便利さも完全に手放したくない方
  • 趣味がアウトドアやガーデニング、読書など、自宅や自然で楽しめるものが多い方
  • テレワーク(リモートワーク)が可能な職種に就いている方
  • 地域の人々との交流を楽しみ、適度な距離感を保てる方

逆に、「とにかく流行の最先端にいたい」「車は絶対に運転したくない」「人との深い付き合いは避けたい」という方には、もしかしたら少しストレスを感じるかもしれない。


まとめ:我が家にとって「トカイナカ」は最高のバランスだった

私たち家族にとって、「トカイナカ」での暮らしは、都会の利便性と、田舎の豊かさ、そして何よりも心のゆとりを与えてくれる、最高の選択だったと今は断言できる。

もちろん、完璧な場所などどこにもない。デメリットも少なからず経験した。でも、それらを差し引いても、メリットの方がはるかに大きく、日々の生活の質は格段に上がったと感じている。

もしあなたが「トカイナカ」という選択肢に少しでも魅力を感じているなら、ぜひ一度、候補となる地域を訪れてみてほしい。実際に足を運び、空気を感じ、地元の人々と少し話してみる「お試し移住」も素晴らしい経験になるだろう。

この記事が、あなたの理想の暮らしを見つけるための、ほんの少しのヒントになれば幸いだ。

30代後半の医師、専門は脳神経外科。医局の出世レースから早々に弾き出され、田舎の病院でシコシコ診療をこなしていた。つい最近結婚して、ほぼ同時期に妻の妊娠が発覚した。毎日同じような診療をこなすことしか能がない医師が、ついに子育てという超一大事業に立ち向かうことになった。スーパードクターとは程遠い平凡な医師が幸せ家族計画を立ち上げてさまざまなことに挑戦している奮闘記ブログ。

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