独身時代は都内に住んでおり、武道館や北の丸公園に近い場所に7年間ほど住んでいた。
行きつけの店が増えると、ご近所さんとも仲良くなり、一緒に食事するような友達も増えた。
春になると靖国神社と北の丸公園が圧巻の美しさでコロナになる前は桜の花見を、仲良くなったご近所さんと路面店を利用して楽しんだものだ。
路面店廃止になり、今は花見しながら飲食は楽しめないようになってしまったが、本来メインとなる桜の美しさは健在だ。
もう離れたところに住んでいるが、今年も桜を楽しもうと武道館近くのホテルを予約。
北の丸公園を朝散歩するのが日課だったので、夜宿泊した翌日の朝に桜をみながら散歩しようと決めた。
ホテル到着日は、もともとご近所さんだった友達を呼んで夕飯を共にした。
場所はまた違うご近所さんが経営するお鮨屋さん。
久しぶりに飲んで、話も弾んで、気づいたら日付を跨いでいた。
本来の目的の早朝の散歩と桜を楽しむため、急いでお開きにしてホテルで寝た。
もともと早起きの習慣が身についているため、睡眠時間は少なくても早朝に起きることができ、すぐにいざ北の丸公園へ
当日は3/23であり、満開予想は3/24と聞いていたためほぼ満開を期待したが、7割弱といったところな印象だった。
平日の朝なので人はまばらだったが、このあと東洋大学の卒業式があったようで、着物を来た卒業生が武道館に向かっていた。
前途有望な輝かしい未来にふさわしい卒業生の笑顔と、美しく咲き誇る桜に満たされた素晴らしい光景だった。
本来なら散歩道の丘を少し登ると、お堀に沿って植えられた桜を眼下に見ることができる。
自然の多い公園で城のお堀から桜と高層ビルと高速道路、古代と現代を融合させたまさにアートのような風景を目にすることができるのだ。
桜吹雪が自分の方に向かって舞う光景が映画のワンシーンのようで、心奪われてしまうほど圧巻で美しい。
まさにアートのような光景であり、これを楽しみにしていたので非常に残念だ。
白鷺も私と同じように足止めをくらい呆然としてた。
それでも桜は綺麗なので公園に行く価値はあった。
背の低い桜もあり、私の顔よりも低い位置まで伸びた枝から、このようにミクロな視点からも楽しむことができる。
北の丸公園の桜はいろいろな角度から楽しむことができる。
北の丸公園自体も天皇陛下のお膝元の公園ということもあり、全国どの公園よりも自然の配置が美しい。
そういった意味では自然を人工的に管理されている背景が見え隠れする感じを汲み取ってしまうが、それでも人工的なわざとらしさはなくあくまで自然を楽しめる。
流石日本の感性、といったところか。
この週末も雨であり、散ってしまって今年は桜を完全にはたのしめないかもしれないけど、もう一度北の丸公園に足を運びたいと思う。
それだけの価値が桜が咲いている時のこの公園にはある。
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