お宮参り、お食い初め、夫婦喧嘩

医師日記

今月娘は生後100日を迎えて、お宮参りに行くことになった。

同時に写真撮影やお食い初めも同日に行う計画だ。

前日に私の両親が私夫婦の家近くのホテルに泊まることになり、その日の夜は妻が手料理を振る舞ってくれた。

妻の料理に舌鼓を打ちながら、両親は我が娘との触れ合いを楽しんでいた。

しばし団欒を楽しんだ後、両親はホテルに帰り、我々も早めの眠りついた。

記念撮影

職場の看護師さんにおすすめされた写真館で記念撮影。

いろんな可愛いショットを撮影してくれた。

出来上がりが楽しみだ。

様子を見ていた両親も笑みを浮かべていた。

一般的な堅苦しい記念撮影をするような写真館ではなく、自然で明るい、比較的ライトな仕上がりになる写真館の方が今はウケるかもしれない。

お宮参り

ものすごく暑かった。とにかく娘の状態が心配で仕方なかった。

私はこのイベントが本日一番の鬼門だと思っていた。

なぜならば、今年の夏も例年に違わず猛暑であり、この日もとんでもない暑さだった。

つい最近娘を散歩に連れていった際も娘が軽い熱中症になってしまった。

なのでとにかくここを早く切り上げて、涼しい車内に連れていくことを念頭に置いて行動した。

しかしこの行動が妻とのちに夫婦喧嘩に発展したが後述する。

宮司の祈祷の間は非常に暑かった。

その後巫女からお供物をいただくが、その間も汗ダラダラだ。

この神社での撮影は娘にかける着物もはだけてしまっていた。

もはや直す前に早く涼みたかった。

お食い初め

歯固め石をちょんちょんつけた箸を赤ちゃんの歯茎につける儀式。母は歯科医師だが、まるで診療みたいな写真になった。

お食い初めの儀。

料亭風のチェーン店の個室でお食い初めとお食事コースを堪能した。

お店の外観は綺麗だったが、食事の内容は懐石料理風といったところで料理の質は値段相応だった。(6500円)

お食い初めはお食い初め用の縁起物を入れたお椀が写真のようにいくつか用意され、食事をつまんだ箸で赤ちゃんの唇にちょんちょんとつけて、食べる真似をさせる儀式だ。

正直あんまり興味なかったので、妻に「どのタイミングでお食い初め儀式やる?」と聞かれ、「まあ、いつでもいいじゃん?」という気の抜けた返答に妻はお怒り。

私の両親は感じなくとも、連れ添った私には妻が怒りの空気を出しているのがわかった。

慌てて訂正して、早速お食い初めを「本気」でやることにした。

赤ちゃんが女の子の場合は家の祖母にあたる人間が介添するようだ。

写真は私の母である。

前日夜からの上記日程を済ませて、両親は帰った。

夫婦喧嘩

我々も家路についた。

しかしどうも妻の機嫌が悪い。

先ほどから一言も発さないのだ。

なにが不満なのか。

さきほど料亭の個室でおむつ替えしたのがそれほど腹が立ったのか。(個室内でかまわずオムツ替えしたことにマナー違反だと腹を立てていた。)

読みかけの書籍を読んでいると、ついに妻の方から口を開いた。

「お宮参りもさっさと終わらせようとして、お参りもほどほどに適当に済ませようとしたよね?」

「お食い初めでも、なんだかやる気を感じなかった」

「あなたの両親もどこかおざなりにやろうとしていることが気に食わない」

つまり、妻は自分だけ気合が入って、はしゃいでいるみたいで、空回りしているみたいで屈辱的だったということだった。

まずお宮参りは、とにかく赤ん坊の熱中症が恐ろしかったので、お宮参りはとにかくささっと済ませることに注力した。

ただ妻は娘の状態を見て、まだまだ大丈夫だと確信していたので、お宮参りを記念撮影などじっくりと堪能したかったようだ。

そして私の両親についてだが、私の両親は70代後半であり、何か行事を本気になって取り組むというより、余生に起きているイベントを俯瞰して楽しむフェーズなのだ。

我々の行動を静観し見守り楽しむというのが余生を過ごす老人のあるべき姿であり、むしろ輪の中心になって行動しようとして、我々が付き合わせられるほうがよっぽど迷惑だ。

その静観した姿が妻にとってみれば本気度が伝わらない映ったようだ。

よかれと思って準備したことに、みんなが自分が思ったほど楽しそうにしていないのがショックだったと。

決してそんなことない。

もともとうちの両親は神社に対しての信心はなく、お宮参りというイベント自体を楽しみ、なれない神社のお参りを暑い中眺めて、むしろ少しはしゃいでいるようにも見えたくらいだ。

父と母は極めて仲が悪いが、珍しくこの二日間喧嘩ひとつしていなかった。

もちろん、まだまだ付き合いの浅い私の妻からすれば、この二日間の私の両親がどれだけ喜んでいるかなどはわかりやすく態度に表さないと感じ取ることなどできないから、今回の怒りについて全く的外れとは思わない。

なので、ゆっくり時間をかけて説明し、今回がいかに成功したイベントだったかを伝えた。

お宮参りについては娘の状態を慮り、すぐに済ませようとする行動に移ったことを丁寧に説明した。

とにかく今回のイベントは成功裡に終わっていると伝えた。

理解するうちにどんどん妻の顔が明るくなり、なんとか機嫌を取り戻してくれた。

今回本格的な家族行事は初めてだったが、今回の一件で気にすべきところ、反省すべき点などが浮き彫りになった。

妻に対する気遣いがもう少し必要だったと感じる。

次回はもっとうまく対処しようと誓った。

30代後半の医師、専門は脳神経外科。医局の出世レースから早々に弾き出され、田舎の病院でシコシコ診療をこなしていた。つい最近結婚して、ほぼ同時期に妻の妊娠が発覚した。毎日同じような診療をこなすことしか能がない医師が、ついに子育てという超一大事業に立ち向かうことになった。スーパードクターとは程遠い平凡な医師が幸せ家族計画を立ち上げてさまざまなことに挑戦している奮闘記ブログ。

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