4月に出産予定の嫁は現在里帰り中である。
私は現在関東郊外に住み、嫁の実家は四国の方でありなかなか遠い。
里帰りして1ヵ月経過したが、出会って以来一度もここまで会わない期間が空いたことはない。
ZOOMで顔見ているが、やはり一度くらいは顔合わせようとなった。
里帰り先のご両親と嫁が相談し、わたしと広島で落ち合うことになった。
嫁の実家近くでもよかったのだが、義理の両親が旅行したいというのもあって広島集合になった。
義理の両親と私たち夫婦は広島空港で別行動となり、私たちは嫁が抑えてくれた宿に向かった。
汀亭 遠音近音 (みぎわてい をちこち)
こちら広島県福山市の海岸に面した旅館。
風情、情緒ある門構えから伝わる宿の佇まい。
公式サイトからの抜粋だけど決してこの写りだけが良いというわけではなく、実際に見た感じと偽りない。
スイートルーム室内
今回嫁が予約したのはスイートルーム。
スイート以外の部屋も公式サイトから覗くことができるが、手前のテーブルスペースが省略されている程度で十分広い部屋だ。
テーブルスペースの奥にも二人がけのソファーが室内にある。
客室露天風呂
実際はテラス席はもっと広く、露天風呂も引き戸が付いていて外からの風景を遮断できる。
お湯が減ると自動的にお湯が注ぎ足される。
湯加減も熱すぎない入りやすい温度設定だ。
脱衣所も非常に清潔、綺麗に整頓されており、感覚的にどこに何のものがあるのかわかるようになっている。
テラス
客室露天風呂の隣に設置されている。
露天風呂から直接でてここで和むことができる
テラスからの風景
眼下は海。
瀬戸内海の小島がまた美しさを際立たせる。
前の島は仙酔島。
仙人が酔うほど美しい島という意味で名付けられたとか。
これにのって仙酔島にたどり着くことができる。
テラス席からいろは丸の運航をみることができる。
夕食
夕食もまた豪華だ。
品の良い落ち着いた盛り付けで、細かいところに丁寧で繊細な仕事ぶりが伝わる
和食らしく繊細な味付けなのに奥行きを感じる深みのある前菜。
おこぜの刺身と穴子の刺身は初めて食べた。
穴子は淡白なのに濃厚さがあり、こりこりとした歯応えで後味はどこかクリーミーな印象。
おこぜは見た目はいかついのに、より淡白な味で手前の醤油や失念したが柑橘系と合わせたオイルと一緒に食すと隠れていた旨みが引き立つ。
奥さんは妊娠中のためなまものを控えるため渡り蟹のボイル
でも刺身の盛り合わせと比較するとどうしても見劣りしてしまい、非常に申し訳なく感じた。
「全然気にしないでー」の蟹さんピースポーズがまた泣ける。
産後絶対美味しいお鮨をごちそうしようと心に誓った瞬間であった。
なんとまあ豪華な。
お酒の種類も豊富に取り揃えており、ここまで全ての料理に合わせてお酒を頼んでいる。
心もお腹もややいっぱいで嫁曰く私の顔はすでに昇天気味だったようだ。
提供された和牛自体も赤みがメインでしつこくないが、梅のパイと一緒に食すことでさらに口の中はさっぱりとする。
箸休めの筍と山菜も非常に美味しい。
ふっくらと炊き上がった鯛とその豊かな風味を含んだお米を一緒に食す。
今回は久しぶりにあえた記念ということで、お店側に記念日とつたえていたようだ。
記念のケーキが運ばれてきた。
最後まで美味しかった。
ごちそうさまでした。
部屋に帰って嫁と添い寝をしていたら私は秒で爆睡してしまった。
もっと嫁と食後の会話を楽しみたかったが、当直明けということもあって、さらに満腹とお酒が入ったため死んだように眠ったようだ。
嫁は食後またお風呂とテラスからの夜景を楽しんでいた。
朝日と朝食
部屋の中にコーヒー豆とコーヒーミルがあり、香りの良いコーヒーを朝から楽しむことができる
早起きして絶対に見る価値がある。
小皿の台は下にも副菜があり、とろろや刺身が用意されており、朝ごはん食べない私が計4杯おかわりして白米を食べた。
白米は地米で品種はひとめぼれ。
ふっくら炊き上がっていて風味豊か。
妻はパン食が好きなため洋食を選択。
朝食のパンが非常に評判良い。
しかし肝心なパンが写っていない。
もちろん美味しそうだった。
食事処のまえのテラス席も使えるようで、日中、日没、夜景ともに素晴らしい景色を味わえるようだ。
最後に記念撮影をパシャリ。
本当に良い旅館でした。
土日価格で旅行支援を使用して12万超。
安いとは言わないけど、価格以上に十分すぎるほど満足できた。
正直この部屋のランクと食事の内容で一人6万程度はリーズナブル。
ちなみにお酒はおそらく5−6杯、嫁はソフトドリンクを2杯程度注文し、部屋の冷蔵庫すべて無料。
旅好きの友達がいれば迷わずおすすめするレベル。
ありがとう遠音近音(をちこち)。
ありがとうマイワイフ。
帰路
レンタカーを借りており、チェックアウト後はドライブがてら下道で空港に向かった。
途中尾道を通過したので、尾道ラーメンを食した。
たまたまみつけて入ったお店だが人気店のようで、11時半ですでに満席となっており車内で待つことになった。
醤油背脂系のスープに博多ラーメンで使用される麺といった組み合わせ。
あぶらでこってりしているが味は意外にもあっさりしている。
見た目ほどクセがなく食べやすいが、悪く言えばパンチがない。
あれば良いというわけでもないが、中毒性に欠ける印象。
これと似た部類は徳島ラーメンかもしれないが、徳島ラーメンはこれにさらに甘いタレが追加されている印象。
その後も嫁とドライブを楽しみ、海と海に面した田舎町の風景を楽しんだ。
レンタカーを返して広島空港到着。
とてもとても楽しい再会だった。
ひさしぶりに再開できた嫁に、素晴らしい旅館に、最高のドライブに。
この再会の準備をしてくれた嫁と嫁のご両親に心から感謝。
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